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どうもこのFC2ブログが僕には使いにくくて、書こうというモティベーションが下がることが多いので、長らく眠らせてあったはてなダイアリーにまた引っ越しすることにしました。「自動で飛ぶ」みたいな設定ができればいいのですが、わからんので、すみません。
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「社会学としてのジェンダー論」と呼ぶべき作業は多様に実践されているにもかかわらず、その方法と目的に関する反省をつうじて、自分たちのやっていることの意義や限界や、今後の課題のスコープをみはるかすような作業は、従来ほとんど行なわれてこなかったのではないか、と僕はかねがえ考えているのだが、ジェンダーという概念があらゆる学問分野に拡散するのみならず、やや特殊とはいえある種の日常語にもなりおおせた現在、そして他方では社会学というdisciplineのアイデンティティの問い直しがさまざまな角度から(たとえば、直接には「社会調査」の困難の顕在化や、遠くからは哲学における自然主義をめぐる議論の余波など)強いられている現状において、そうした作業の意義を本格的に議論する土台になりうる仕事ではないか、と、まだ読んでいないけど、期待している。 |
日時:2011 年9 月23 日(金・祝)、24 日(土)、25 日(日)の三日間
場所:京都大学文学部 プログラム 4月に千葉大でやるはずだったのが延期された模様。初日朝の「児玉聡『功利と直観』書評会」にも出たかったけど、僕はちょっと早起きがきついので、午後の「非同一性問題」についてのセッションから行くつもり。 2日目の夕方には、「哲学と社会学のコラボレーションのために(I)」(出口康夫・二瓶真理子・山本耕平・浦野茂・中村和生)もあります。 わりと直前に行くことを決めたので、ホテルをとるのには苦労した。結局、一泊目と二泊目は別々のホテルを予約せざるを得なかった。直前のキャンセルをつかまえて、同じホテルに変えられればいいんだけどなあ。 |
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ありがとうございます。
ゼミの秋学期のテキストにしようかな。 |
くださった皆様、ありがとうございます。
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とうとう完結してしまった。文化祭での演劇公演に向けて生徒たちのあいだに異様なテンションが張り詰めるなか、そのこととも絡む原因もあって精神的に追い詰められた卒業生が学内に侵入、小川蘇美を人質に「公開レイプ」を宣言するという大事件を起こす。その最も緊迫した場面で繰り出される小川の護身術の必殺技に大爆笑(この一大ギャグを輝かせるためだけに、あらゆる伏線はあったのか!)。しかし、もちろん今回も、その事件も含めて、全体は鈴木対生徒たち、教員間、犯人対小川、演劇部のユリアとその兄たちが繰り広げる激しいディスカッション・ドラマである。「政治家はだらしない、國民はみんな頑張っているのに」というたぐいの空疎な紋切り型が、自己免責への自覚されざる強烈な欲望ゆえにはびこる社会の空気に対抗しながら、それでも「世界は少しずつよくなっている」というメッセージを、その根拠も挙げつつ全編の締めくくりに掲げる姿勢はどこまでもストレートだ。力み返った真剣さが一線を越えてギャグへと転化する領域を、距離をとって単なるギャグとして消費するのではなく、その領域の内部というか共犯圏から、したがってあくまでも真剣さとして描き尽くすという力業を通じて、すでに空気と化したおざなりの「シリアス/ギャグ」「ベタ/非ベタ」という二分法をダツコーチクし、しかもそこにとどまらずに具体的な実践をつねに提示し続けた『鈴木先生』は、その画期的な展開をマンガにしかなしえない方法論をもって遂行したということも含めて、「マンガにはこんなこともできるのか」という驚きを与え続けてくれた。個人的には、終盤で中村があまり活躍しないのがちょっと寂しかったけど。 |
この半年ぐらいのあいだに観た映画はどれもそれぞれなりに面白くて(『この自由な世界で』『マンデラの名)もなき看守』『スラムドッグ$ミリオネア』『月に囚われた男』『インセプション』『宇宙戦争』『崖の上のポニョ』『(500)日のサマー』『僕のエリ 200年の恋人』)、外したのは監督に映画への愛がこれっぽっちも感じられない『アヒルと鴨のコインロッカー』ぐらいだったが、今日観た『コレラの時代の愛』は頭一つ抜けて素晴らしかった。 若い頃に一目惚れした女への恋心を50年以上燃やし続けて、最後に成就させる男の一代記。そんなことは、現実の中では到底起こりそうにない。だがもちろん、原作者ガルシア・マルケスの世界では、どんなことでも起こるのだ。独裁者の軍隊が広場で何百人もを銃殺したのに何も起こらなかったことになる、それが世界の現実なら(それは『百年の孤独』の、最も印象的な一節だった)、50年間ただ一人の女を想い続ける男が存在することも現実でないはずがない。ただしこの男、その50年の間に622人の他の女たちと肉体関係をもち、それを律儀に日記に記録していたりして(ジェームズ三木かおまえは)、南米コロンビアのマチズモ文化全開のいわゆる「男の夢」ドラマではあるのだが、しかし恋慕の相手である女も色男の医者とあっさり結婚したり、結婚生活に行き詰まるといきなり森の中で暮らす従姉妹のところへすっ飛んでいって一年以上も帰らなかったり、決して男に都合のいい従順な女などではなく、強靱すぎるぐらいの芯をもって意志表示する剛健な女であって、そういう意味でこの映画は少なくとも(後期)夏目漱石や長嶋有と同様の意味で「女が描けている」から、全体の印象は奇妙に公平だ。しかもこの主人公の男、なぜか女たちの方からどんどん言い寄ってきて、半ば犯されるように行為を繰り返すのだが、村上春樹の小説の主人公のような女に対する深い侮蔑みたいなものが微塵も感じられず、同じ生き物として楽しいひとときを過ごしているだけなので、素直にまったく羨ましいぜという気がしてくる。そしてこれほど奇天烈なプロットである上に細部のエピソードや台詞もつっこみどころ満載、実際一人で観ていても声を出して笑ってしまう場面も少なくないのに、最後に味わわされるのは魂の痺れるような紛れもない感動なのだった。 あの『ノーカントリー』で異様な存在感を見せたスペイン人男優ハビエル・バルデムが、ここでも代役など考えられないような完璧なキャラクターを創り出している。コロンビアの埃っぽく常に汗と血が飛び散っているような風景の中で、いつも歯の浮くようなロマンチックな詩を呟きながら、半世紀以上、一人の女を見つめ続ける男。ともに70歳を過ぎ、年老いた恋人たちが裸で睦み合う行為をさらりと描くラストシーンは、ちょっと唐突かもしれないが、僕には『2001年宇宙の旅』のラストシーンで老人が胎児へと転生する場面を連想させた。しかしそこにしめされた思想は正反対である。すなわち、個の終わりを超えた無限の直線を永遠の生として表象した『2001年』に対し、『コレラの時代の愛』は、有限の生の一瞬こそが永遠であるという実存の真理を対峙させたのだ、と結論しておこう。愛は、痙攣的であるか、さもなくば存在しない。そのような愛だけが、50年間の時間を一瞬のうちに凝縮させてみせるだろう。 原作はこれ。
ガルシア=マルケスの代表作はやはりこれ。これは、僕がこれまでに読んだ小説の中でも、最も驚くべきものだった。とはいえ、もう20年以上前に読んだきりなので、断片的にしか覚えていないのだが。最近、また寝る前に毎晩少しずつ読んでいる。いまは著作集の一部として出ているが、リンクした版の方が表紙が綺麗だ。
長らく絶版だった集英社の『ラテンアメリカの文学』シリーズが文庫で復刊されるようで、めでたい。第一弾はマルケスのもう一つの代表作『族長の秋』。最近は岩波文庫にもフリオ・コルタサルの短編集が入ったりして、ラテン・アメリカの20世紀文学がまた来ているのだろうか。ともあれ、コルタサルの中編「南部高速道路」の異様な感動を手軽に味わえるようになったということだ。いつ果てるとも知れぬ交通渋滞の中で次第にかたちをなしてゆく、優しさと温もりにみちた人びとの結びつきが、流れ出した車のスピードとともにあっけなく消え去ってゆく経緯を描ききったこの名篇は、「共同体」や「連帯」といった観念をめぐる生半可な思考を凍りつかせるだろう。
岩波文庫が早くも品切れのようだが、このまま増刷されないようなら、こちらにも採られています。
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詳しい内容は、放送大学のシラバスで。 「経験的=empirical」という概念を、カント以降の「感覚」や「知覚」ではなく、ギリシア語の「エムペイロス」からイギリス経験論にまで受け継がれた「努力し試みることの中において」という意味でとらえ、そうした意味での経験論こそが功利主義と(大きな枠としての)分析哲学の共通点である、という見通しのもとに、倫理学とと認識論・科学哲学の幅広い話題を整理した概論書。コンパクトなサイズに壮大なテーマを押し込めてあるので、個々の解説は必ずしもわかりやすいとは言えず、「こういう問題がありますよ、いまはこんなことがさかんに論じられていますよ」という紹介をしてくれる、解説付きブックガイドという趣きだが、そういう本としてはたいへん有益。個人的には、「第14章 認識の不確実性」「第15章 ベイズ主義の展開」では知らないこともいろいろ書かれていてタメになった。 著者自身の方向性は、最末尾でニューカム問題や逆向き因果の問題を論じた後に、さりげなくまとめられている。
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ひと休み。
相変わらず、何が起きているのか、よくわからない。小さいけれど、よくわからないことが起きている、と言うほうが正確かもしれない。それを「あざとい」等々と感じずに楽しめる人にはお勧めできる。ぼくは大好きだが、「夏」篇のほうがよかったかな。仕方がない、夏だもの。
「いつも通り」に読んでしまうんだけど、本当にそれでいいのか浅野いにお、という気もする。でも、ここまで新しい要素が何もないということに、今後に密かな期待を寄せさせる何かがかろうじてある、という気もするのだ。 それにしても、三好銀の「海辺」の登場人物たちが浅野いにおの「うみべ」にやってきたら、いったい何が起こっているのか、この少年少女たちはいったい何に必死なのか、まるでわからないにちがいない。 |
http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-1355.html
現場の作業員の安全・健康確保が、いまいちばん重要な課題だと思う。労働時間の制限、急速・睡眠の確保、放射線量の多いところはそれを下げてから作業をする、といった当然の方策をきちんとやってほしい。交代も増やす必要があるだろう。そのために処理にかかる時間が全体として長引くのは仕方がない。一人の「英霊」も出さない態勢を組んでほしい。 |
まずは列挙だけでも。
この最後の本の著者・萩原さんとは面識はないのだが、なぜか前著もお送りくださっていたのだった。
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沖縄出身で、沖縄戦の渦中また戦後の沖縄の人々の物語を――むろん日本「本土」やアメリカの人々とのかかわりをも含めて――ひとつひとつ慈しむように描き続ける漫画家・比嘉 慂の、いま書店で入手できる作品たち。 ただし、最後の『カジムヌガタイ』は、新品では入手できないようだ。古本はいまのところかなり高いので、まずお手軽には「Yahooコミック」で、367円(80日間限定)で読める。僕もこれで読んだ。 http://comics.yahoo.co.jp/kodansha/higasusu01/kazimunu01/shoshi/shoshi_0001.html 僕はまだ、これらの作品の内容について語るべき言葉を持っていない。ただ確かに言えるのは、比嘉慂の作品たちが、僕にとって、何度も繰り返し読み返すであろうマンガに属しているということだ。かつて江川達也も名作『BE FREE!』のあとがきに書いていたように思うのだが、マンガ好きな人なら、傍で見ている人があきれるぐらい、好きなマンガをざっと読んで投げ捨てるなどということは決してなく、何十回、いや大袈裟でなく何百回も読み返してきただろう。僕にとっては『ブラックジャック』『人間ども集まれ!』『アポロの歌』がそうだったし、ふるくは藤子F不二夫の短編群、また『光る風』『11人いる!』といった不朽の古典的傑作、朝日ソノラマの大島弓子全作品集、『キラキラ!』『さくらの唄』『リバーズ・エッジ』『地獄の戦士』『パイナップル・アーミー』、もちろん『寄生獣』や『大奥』といった近年の収穫、『三丁目の夕日』全巻、それに『のだめ』だって『江古田ちゃん』だって『聖おにいさん』だって、そして個人的偏愛からいえば『ハートカクテル』や『無限の住人』でさえ、いやまだまだ挙げるべき作品はたくさんあるが、いったいこいつらを何回読み返してきたか、数えることなどできないほどだ。『美童物語』をこの2、3日で僕はすでに5回は読んでしまった。まだ沖縄戦のはじまる前、しかしキナ臭い風が「日本」から吹き始めている沖縄で、貧しさのために身売りされた少女が逞しく成長していくこの幹の太い物語を、僕はこれからどれくらい読み返すことだろうか。 (ちなみに、『美童物語』第2巻は2008年に出ていて、その後続刊はないのだが、昨年2010年10月に『モーニング』に続編が2回掲載されたとのこと。早く単行本にまとめられることを願う。) |
中巻は圧巻の500ページ超え。愛でも承認でもただ傍らに居てくれることでさえなく、もはや何を求めているのかも定かではない女たちによる、あまりにも狂おしい魂のなぶりあいはなお延々続く。 |
田島正樹さんのエッセイ:堀江邦夫『原発ジプシー』をめぐる回顧。
http://blog.livedoor.jp/easter1916/archives/52136139.html 橋本務さんのエッセイ:前福島県知事を脅した東電とその背後の日本政府(自民党政権)。 http://synodos.livedoor.biz/archives/1721748.html 武田徹さんのエッセイ:推進派と反原発運動の膠着した二項対立のせいで「原発の安全性を高める」というオプションが不可能にされたことについて。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110328/219175/?rt=nocnt
この最後の本、武田徹『「核」論』について、僕は刊行直後、『東京新聞』に書評を書いたことを思い出した(たぶん2003年1月中に掲載されたはずだ)。短く、拙い文章だが、再掲しておく。
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